台風に強い家を建てるには？ポイントを解説

台風に強い家を建てるためのポイントを理解しましょう。知っておくことで、台風に備えた家を実現できます。

市原市の過去の台風被害について

市原市も過去に台風被害を経験しています。他の市でも床下浸水や、小湊鐵道のような交通インフラが麻痺しました。台風の被害は小さくないため、しっかりと対策をすることが重要です。

参照：NHK｜台風13号 大雨の被害は 千葉・茂原 市原 大網白里など
（https://www.nhk.or.jp/shutoken/chiba/article/015/72/）

台風に強い家にするためのポイント

強風に負けない屋根にする

台風の強風は屋根をはがすことがあります。そのため、強風でもはがれない強固な屋根材とメンテナンスが必要です。強固な屋根材としては、下地にビスで固定できるタイプなら簡単にはがれません。瓦屋根やガルバリウム鋼板も同様です。

陸屋根にする

陸屋根とは、マンションの屋上のような平らな屋根のことです。強風でも飛ばされるものがないため、台風対策になります。また、陸屋根は狭小地のような土地に家を建てるのにも適しています。

四角形に近い形状は負荷がかかりにくい

台風に負けない建物の形として、四角形があります。四角形は一箇所に強風のエネルギーが集中しないため、一部の壁や柱に過度な力がかかりません。

窓ガラスにシャッターを設ける

台風では、風だけでなく飛来物による被害も発生します。窓ガラスにシャッターを設けることで、飛来物による被害を予防できます。特に強風が吹くエリアでは、1,200パスカルの風圧にも耐えられるシャッターを選ぶと良いでしょう。

水害対策のための防水外壁

台風は風のみの被害ではありません。大雨による河川の氾濫への対策も必要なので、高い防水性能を持った外壁を選ぶと良いでしょう。また、水だけではなく風によって外壁が傷つく可能性も想定した対策が必要です。例えば、タイルのような外壁は耐衝撃性能や高い耐久性を持っています。

1階を駐車場にする

1階を駐車場にするのも有効な対策です。過去に河川が氾濫したことがあり、堤防のような対策がされていないなら、再び床下浸水が起きるかもしれません。その場合、2階や3階を生活の中心スペースにし、1階を駐車場にすれば被害が大きくならずに済みます。

ハザードマップを確認

土地を新しく購入して注文住宅を建てるなら、ハザードマップのチェックは必須です。ハザードマップは自治体が発行しています。エリアの洪水や津波、高潮、土砂災害情報を確認できます。被災の可能性があるエリアは、最初から避けたほうが良いでしょう。

電気設備は高所に設置

電気設備は高所に設置したほうがトラブルを避けられます。分電盤を部屋の高い位置に設置すれば、水害の被害を避けられる可能性が高くなります。室外に設置する蓄電池も同様です。ハザードマップには浸水予想も記載されています。0.5m程度なら、基礎をかさ上げすることで浸水被害を避けられます。

住宅の構造以外での対策

住宅の構造以外の対策として、家を建てる場所にこだわることが重要です。水害のリスクが低い場所なら、安心できます。たとえば、標高が高い土地なら水害は少ないでしょう。河川から遠ければ水害のリスクは低くなります。ただし、土砂崩れには注意が必要です。山の斜面から遠い場所を選ぶのも良いでしょう。

また、かさ上げ工事をするのも有効です。すでに建っている家を持ち上げて、基礎や1階部分を高くします。特に河川が近い場合は効果的な対策です。水害の被害を免れる可能性が高まります。

その他台風への対策>

複数の対策を実施すれば、台風が来ても安心です。たとえば、土のうを玄関前に設置するのも効果的です。土のうを置くことで水の侵入を防げます。

物干し竿のように風に飛ぶものは、下ろして家の中に入れましょう。雨どいに問題があれば水の流れが悪くなるので、ぐらつきやたわみを修繕して枯れ葉やゴミを取り除きましょう。また、側溝の掃除も必要です。大雨で側溝や排水口が詰まると、氾濫する可能性があります。

バルコニーの排水口もチェックしてください。落ち葉やゴミで詰まると水が流れず、室内に侵入するリスクがあります。他にも、窓やシャッターを閉めて鍵をかけたり、窓ガラスが割れても飛散しないように飛散防止フィルムを貼ったりするのも有効です。

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