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自然素材で家を建てる場合、建材として「輸入材」と「国産材」のどちらかを選ぶことになります。輸入材と国産材はどちらも建材ですが、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるため、自分が建てたい家に合った自然素材を使いたいと思うなら、両者の違いを比較しておくことが大切です。
このページでは、輸入材と国産材それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説していますので、参考にしてみてください。
輸入材とは文字通り、外国から輸入される建材です。国産材と比べて流通量の多さが特徴の1つであり、品不足の心配が少なく、欲しいタイミングで安価に手に入れることが挙げられます。外材は世界各地から輸入されていますが、ほとんどが北米、東南アジア、欧州などからの輸入材です。
外材の原料となる樹種には、土台や柱に用いられる米マツ、米ツガ、米ヒバ、床材や壁材に用いられるホワイトウッド、レッドバイン、メープル、タモ材、ナラ材など、様々な種類があります。
輸入材は流通量の豊富さが特徴であり、国産材と比べて建材を安く調達できます。流通が多い分、大量仕入れが可能となり、コストパフォーマンスに優れています。流通量が多いということは、安価なだけでなく、必要な建材を必要な時に入手できるので、工期が遅れることもなく、予定通りのスケジュールで家を建てることが可能です。
輸入材は、木材の原料となる樹種が豊富です。オウシュウトウヒ(ホワイトウッド)、オウシュウアカマツ、ラジアータマツ、米松(ベイマツ)、米栂(ベイツガ)、ダフリカカカラマツ、シベリアカラマツ、グイマツと実にさまざまな樹種があります。それぞれで特徴や材料特性を持つため、用途が異なり、建てたい家や好みなどニーズに合わせた木材を選ぶことができます。
木材は樹種によって特徴や特性があり、さらに育つ環境によっても異なっています。しかし、輸入材の中には、国産材と類似した特徴を持っている樹種も存在しています。一例として、北米を産地とする「ウエスタンレッドシダー」は、木目が日本産のスギにとてもよく似ており、スギ材の代替材として使用できる外材です。このように国産材と似たような特徴を持つ輸入材に関しては、国産材の代替材として用いることができます。
輸入材のデメリットの1つは、木材が変形してしまう可能性が高いことです。輸入材と国産材、どちらも同じ木材ですが、産地が違えば特徴や性質も異なります。輸入材が育つ環境の特徴は、温度変化が少ないことです。日本のように明確な四季と高温多湿の気候に慣れていないため、外材を日本で使用する場合、日本特有の環境に合わず、変形してしまう可能性があります。性能表示における耐久性や等級が国産のスギより低いのは、このためです。こうした点を踏まえ、輸入材を使用する場合は木材のメンテナンスについても考えておかなければなりません。
一般的に輸入材は日本の環境に合わない場合があり、特に湿気や腐れには弱い木材です。そのためカビが発生しやすく、シックハウス症候群の原因になる可能性があります。またその対策として、あるいは外国からの長時間にわたる輸送に耐えるため、防カビ剤・防腐剤・防虫剤を使用しますが、その結果、人体への健康被害リスクを高めてしまう可能性があります。
長期間倉庫などに保管されていた輸入材の場合、例え新品であっても、多少の汚れや傷が付いている可能性もあります。この場合、汚れや傷を直してから使用しなければならなくなり、時間と手間、修正コストが発生してしまいます。メンテナンスの問題と合わせて考慮しておくべき課題です。
国産材とは日本国産の樹種を原料とする建材です。代表的な木材ではスギやヒノキがあり、そのほかにも、アカマツ・クロマツ、イチイ、イチョウ、カヤ、サワラ、トガサワラ、トドマツ、ヒメコマツ、モミなどさまざまな樹種があります。国産材の特徴は、外材と比べて流通が少なく入手しにくいこと、供給も少ないので価格も高いことが挙げられます。
また、輸入材と比較すると、国産材は日本の気候風土の中で育った樹種を原料としているので、日本の環境や風土に適しています。
国産材のメリットの1つは、耐久性に優れていることです。国産樹種の木材は年輪の間隔が狭いものが多くあります。年輪の間隔は木材の強度につながります。狭い年輪は、変化の激しい環境の中で育ってきた証拠であり、多様な気候条件に対して耐える力、すなわち耐久性があることを示しています。加えて、日本で育った国産材は日本の環境に順応しているため、長持ちしやすい木材であるともいえるでしょう。
国産材は木目がはっきりしているため、見た目が美しいのも魅力です。輸入材の多くは平坦な土地で育てられるため、木目が薄くなりますが、国産材は急峻な山など過酷な環境で育つため、くっきりとした鮮やかな木目を生み出します。その結果、耐久性や品質を備えつつ、見た目も美しい建材となるのです。
輸送に時間を要する外材に比べて、国産材は生産から納品まで比較的短い時間で完了できるのも特徴です。そのため、外材の場合のように、腐らせないための防腐剤や防虫剤といった薬剤が使用されることが少なく、人体への影響など健康被害リスクを低減できます。また、薬剤の入っていない建材で建てた家には安心して住むことが可能です。
国産材のデメリットは、流通量が少なく価格も外材より高めに設定されていることです。狭い土地の中で、しかも急峻な山で育てられる国産材は、寸法など必要な条件を満たす木材を入手するのが難しく、なおかつ“曲がり”などの癖を直すために加工技術を要するため、どうしても値段が高くなってしまいます。
木材のひび割れや反りを防ぐためには、木材の内部まで完全に乾燥させる必要があります。この点、湿度の高い気候風土で育った国産材は、内部まで乾燥しにくく、外材と比べてひび割れや反りが発生しやすいです。低温乾燥により強度を保ったまま中心まで乾燥させることは可能ですが、この場合、時間と手間がかかります。
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