エアコン隠蔽配管の注意点

外観がスッキリと仕上がる「隠蔽配管」にしたいと考える人も増えつつあります。しかしながら隠蔽配管を断られるケースもあるので注意が必要です。このページでは隠蔽配管の注意点やメリットなどを解説していますので、隠蔽配管について知った上で採用するかどうかを慎重に検討してみましょう。

隠蔽配管とは

エアコンにおける隠蔽配管とは、エアコンの本体と室外機を繋いでいる配管を壁・天井などに隠してしまう方法のことです。通常の配管は露出配管とも呼ばれ、建物の中にある穴と屋外の穴が直線でつながっているので、配管が屋外の壁面を通って室外機まで届いています。しかし隠蔽配管であれば壁の中に配管が隠れているので、建物の中にある穴と屋外の穴の位置はズレているのです。

隠蔽配管の方が外観がスッキリするので見栄えも良くなるといったメリットがありますが、配管業者の中には隠蔽配管を断るケースもあるので注意しなければなりません。

隠蔽配管を検討する際の注意点

事前の下見が必要となる

隠蔽配管の工事であれば、必ず事前に下見をしなければなりません。なぜなら希望するエアコンの取り付けが難しいケースもあり、事前の下見ができない業者であれば断られてしまう恐れもあるのです。

専門的なスキルが必要

通常のエアコン取付工事と比較すると、隠蔽配管の方が圧倒的に工事内容が難しくなり、高いリスクもある方法となるため工事を行うスタッフには専門的なスキルが求められます。隠蔽配管工事に対応できるようなスキルを持つスタッフがいなければ、業者から断られてしまうでしょう。

資格を有していない業者も多い

実はエアコンを取り付ける工事スタッフは「第二種電気工事士」という資格を有しています。しかし隠蔽配管工事でフロンガス回収を行うのであれば「フロンガス取扱」の資格や業者登録が必要不可欠です。隠蔽配管工事を施工するためには専門的な知識を有する業者が管理をはじめ報告もしなければなりません。そのため資格を有していない業者であれば 工事を請け負うことができないのです。

設置後にトラブルとなることも

隠蔽配管の場合トラブルも多く、エアコンの設置ができないケースも少なくありません。基本的に家電量販店でエアコンを購入する場合は長期保証を付けていますが、補償問題でトラブルになることもあるので注意が必要です。家電量販店の中にはトラブルを事前に避けるために、隠蔽配管工事を最初から拒否しているケースもあります。

隠蔽配管のメリット

外観がスッキリする

隠蔽配管にするメリットは、外観がスッキリするという点でしょう。通常の配管の場合、外壁に配管が見えてしまうので外壁と色を統一させなければ配管が目立ってしまうこともあります。しかし外壁と全く同じ色を合わせるのは難しく、もし珍しい色の外観であれば特に困難となるでしょう。しかし隠蔽配管であれば外壁の色を気にする必要もありません。

配管の劣化が起こりにくい

通常の配管の場合、常に雨や風にさらされているため年数が経つにつれて配管部分も劣化が起こりやすくなります。そのため年数が経過すれば配管を交換する工事が必要となることも。隠蔽配管であれば壁の中に配管があるので、空気に触れることはありません。そのため経年劣化がきたしにくいというメリットがあります。

外壁に面していない場所にもエアコン設置が可能

通常の配管であればエアコンは室外機のある壁面に取り付ける必要があります。しかし隠蔽配管であれば壁の中で自由に配管を通すことができるので、外壁に面していない場所であっても設置可能です。

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