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限られた敷地で空間を最大限に活用したい注文住宅において、ロフトは人気の選択肢です。
収納力アップや開放感をもたらす一方、建築基準法上の制約や、暑さなどのデメリットも存在します。
この記事では、ロフトの魅力と注意点を解説します。
ロフトとは、住宅の屋根裏や天井裏のデッドスペースを利用して設ける、部屋の一部を二層式にした上部空間です。
建築基準法上では「小屋裏物置等」として扱われ、天井高は最も高い部分で1.4m以下、床面積は直下の階の2分の1未満といった制限があります。この規定を満たすことで、延べ面積に算入されず、収納スペースの確保や空間の開放感アップに役立ちます。
建築基準法上では『小屋裏物置等』として、最高内法1.4m以下かつ水平投影面積が直下階の1/2未満などの要件を満たす場合、階に数えず床面積にも算入されません(実務上は直下の居室天井2.1m以上、開口部は床面積の1/20以下等の基準例あり)。
床面積に算入されないロフトを設けることで、限られた敷地でも実質的な利用可能面積を増やすことができます。特に季節の衣類や家電、アウトドア用品など、使用頻度の低いものをまとめて収納するのにおすすめです。
デッドスペースを「隠す収納」として活用できるため、居住スペースを広々と保ち、家全体の収納力を大幅に向上させることが可能です。
ロフトを設けるには、その下の階の天井を高くする必要があるため、必然的に居室に高い天井高と開放感が生まれます。視線が上部に抜けることで、部屋に奥行きと広がりをもたらします。
吹き抜けと組み合わせることで、さらにダイナミックな空間を演出し、デザイン性の高いおしゃれな住まいを実現可能です。
ロフトは建築基準法上の規定(天井高1.4m以下、床面積は直下階の1/2未満など)を満たすことで、「居室」ではなく「小屋裏物置等」として扱われます。
この結果、ロフト部分は延べ面積に算入されないため、建ぺい率・容積率の制限に影響を与えません。また、延床面積に含まれない扱いとなることで、課税床面積が増えず固定資産税の負担が増えにくくなるケースもあります(詳細は自治体の運用によって異なります)。
暖かい空気は上昇するため、ロフトには熱気がこもりやすく、特に夏場は非常に暑くなりやすいというデメリットがあります。冷暖房効率が悪化し、利用が困難になるケースも少なくありません。
高性能な断熱材の採用に加え、シーリングファンやサーキュレーターによる空気循環、窓の配置など、設計段階からの徹底した換気・温度対策が不可欠です。
ロフトへの昇降は、はしごや簡易的な階段を使うことが多く、重い荷物の持ち運びが困難です。また、天井高が1.4m以下と低いため、大人は中腰での移動を強いられます。
この使い勝手の悪さから、次第に利用頻度が減り、単なる物置や、ひどい場合はほとんど使われないデッドスペースになってしまう可能性があります。
高い位置にあるロフトはホコリがたまりやすいにもかかわらず、掃除機を抱えて昇降するのが大変で、掃除がおろそかになりがちです。また、はしごや急な階段での昇り降りは、特に小さな子どもや高齢者にとって転落のリスクを伴います。
安全対策として、丈夫な手すりの設置や、クッション性のある床材を選ぶなどの配慮が必要です。
ロフトは、かさばる季節の家電(扇風機、ヒーター)や、クリスマス・雛人形などのイベント用品、オフシーズンの衣類などをまとめて収納するのにおすすめです。普段の生活で邪魔にならない場所に大量の物を保管できるため、居住スペースを広々と活用できます。棚やケースを工夫することで、整理しやすく取り出しやすい収納スペースになります。
天井が低く囲われたロフト特有の空間は、秘密基地のような落ち着きがあり、趣味に没頭するための「こもり部屋」や書斎として活用できます。読書やプラモデル制作、テレワーク用の集中スペースなど、階下とは気分を変えて過ごしたい場所にぴったりです。コンセントや間接照明などを設置することで、より快適な空間になります。
子どもにとっては、天井の低いロフトはわくわくする「秘密基地」になります。おもちゃを広げる遊び場や、絵本を読むスペースとして最適です。また、子どもの成長に合わせて、プロジェクターを設置して映画を楽しむセカンドリビングや、家族の共有ライブラリーとして活用するなど、多目的な空間として利用できます。
注文住宅でロフトを成功させるには、「小屋裏物置等」としての建築基準法の制限を理解し、利用目的を明確にすることが重要です。
収納や趣味の空間など、用途に合わせて断熱・換気対策を徹底し、昇降方法や安全性を考慮した計画を立てましょう。
ロフトは単なる収納ではなく、家全体の開放感を高め、住まいに彩りを与える魅力的な空間になります。
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