市原市で注文住宅を建てる人へのお役立ち情報満載!
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照明は、内装や家具がすべて決まった後に考える「おまけ」ではありません。むしろ、住まいの雰囲気や心地よさを大きく左右する、重要な要素の一つです。
部屋全体を均一に照らすだけの照明では、せっかくの注文住宅も単調な印象になりがちです。
本記事では、新築を検討されている皆様に向けて、おしゃれな空間を創り出すための「一室多灯」の考え方や、光の色・種類を上手に活用する具体的なテクニックを解説します。
オレンジがかった温かい光で、ろうそくや夕日のような色味です。リラックス効果が高く、心を落ち着かせる雰囲気を演出します。特に寝室や、リビングでくつろぎたい時間帯、食卓を温かく照らして料理を美味しく見せたいダイニングに適しています。
落ち着いたムードを重視する空間や、和のテイスト、アンティーク調のインテリアとも相性が良い色です。
温白色は電球色と昼白色の中間で、あたたかみと明るさのバランスが良い色です。リビングやダイニングなど、くつろぎと作業の両方を行う空間に適しています。
物体の色を自然に見せる効果もあり、家族団らんのリビングなど、汎用性の高い色として近年人気が高まっています。
太陽の光に近い、自然でさわやかな白色です。明るくはっきりとした光で、活動的な印象を与えます。集中力を必要とする作業に適しており、書斎や勉強部屋、明るさを優先したいキッチン、細かな作業を行う洗面所などに向いています。
清潔感があり、物をクリアに見せる効果があるため、一般的な家庭で最も広く使われている色の一つです。
青みがかった、最も白く明るい光です。色温度が最も高く、非常にシャープで、高い照度(明るさ)と爽快感があります。細かな文字や色を識別するのに適しており、仕事や勉強に集中力を発揮したい空間に向いています。
ただし、青みが強すぎるため、リラックス空間には不向きです。事務所や図書館、またはしっかり明るくしたい作業部屋などで活用されます。
照明は「誰が」「いつ」「何をするか」を具体的にイメージして計画します。
例えば、リビングでは家族団らんの「くつろぐシーン」と、子どもの「勉強シーン」では必要な明るさや色が異なります。用途に合わせて、昼白色(活動的)と電球色(リラックス)を切り替えられる調色機能や、「一室多灯」で複数の照明を使い分ける計画が必要です。
照明の位置は、設計の早い段階で家具の配置(ダイニングテーブル、ソファ、ベッドなど)を想定して決めることが極めて重要です。特にペンダントライトはテーブルの中心に、スポットライトはアートや棚を照らす位置に配置する必要があります。
家具の位置を曖昧にしたまま照明を決めると、「テーブルの真上に照明がない」「座ったときに光源が直接目に入る」といった後悔につながります。配置が決まらない場合は、後から調整しやすいライティングレールを検討しましょう。
天井に直接取り付ける、一般的な照明器具です。高所から部屋全体を均一に明るく照らす全体照明(ベース照明)として用いられ、主にリビングや子供部屋などの広い空間で活躍します。近年は、明るさや光の色を調整できる調光・調色機能付きや、薄型でシンプルなデザインのものが主流です。
天井に埋め込んで設置する小型の照明です。
器具の存在感がほとんどなく、天井面がすっきりとフラットに見えるため、モダンな空間によく採用されます。一つあたりの光量は少ないため、多灯でバランス配置し、リビングではベースやアクセント用途が基本です。
天井からコードやチェーンで吊り下げるタイプの照明です。デザイン性が高く、シェードの形や色自体がインテリアのアクセントになります。
主にダイニングテーブルの上やキッチンカウンターの上など、特定の場所を照らす(タスク照明)ために使用され、手元に光を集めて料理をおいしく見せる効果もあります。
特定の方向や場所を集中的に照らす照明です。
光の向きや角度を自由に変えられるため、壁に飾った絵画や観葉植物、アクセントウォールなどを演出的に照らしたい場合に最適です。多くはライティングレール(ダクトレール)に取り付けられ、後から位置や数を変更できる柔軟性も持ち合わせています。
壁面に取り付ける照明で、ウォールライトとも呼ばれます。
廊下や階段、玄関など、空間のアクセントとして設置され、壁を伝う柔らかな光が落ち着いた雰囲気を演出します。間接照明の役割も担い、器具自体がおしゃれなデザインを選ぶことで、内装のグレード感を高める効果もあります。
床面に近い低い位置に設置する照明で、足元灯とも呼ばれます。夜間、部屋全体を明るくせずに安全に移動するための保安照明として、廊下や階段の足元に使われます。ほんのりとした明るさが、夜の室内に安らぎの雰囲気をもたらし、自動で点灯する人感センサー付きが便利です。
ホテルライクな高級感を演出するには、「間接照明」と「陰影のメリハリ」が鍵です。部屋全体を均一に明るくするのではなく、光源を隠した間接照明を天井(コーブ照明)や壁(コーニス照明)、テレビ背面などに仕込み、柔らかい光のグラデーションを作ります。
また、ダウンライトやスポットライトで、タイル壁やアートなどの「魅せたい部分」をピンポイントで照らし、光と影のコントラストを際立たせることで、空間に立体感と奥行きが生まれます。
一日の時間帯や気分に合わせて光を切り替えられる「調光・調色機能」と「多灯分散」を取り入れましょう。
例えば、リビングでは、家族の勉強や作業時は昼白色の明るい光、夜に映画を観てくつろぐ時間は電球色の間接照明だけにするなど、光のシーンを複数設定します。照明の明るさや色を瞬時に調整できるシーンコントローラーを導入することで、快適で柔軟な光環境を実現でき、生活スタイルに合わせた空間を演出できます。
今回の記事では、注文住宅をおしゃれに仕上げるための照明計画の極意をご紹介しました。
失敗しないためには、「一室多灯」を基本とし、部屋の過ごし方に合わせて光の色(電球色・昼白色など)や明るさを使い分けることが重要です。
間接照明で高級感を演出しつつ、家具の配置を決めてからダウンライトやペンダントライトの位置を定めることで、機能性とデザインを両立させた理想的な空間を実現できます。
※シノスタイルの選出基準:漆喰壁、自然健康塗料を標準装備している市原市にある注文住宅会社(調査日時:2023年6月)。
※ライフの選出基準:ZEH、蓄電池、AI住宅が標準装備している市原市にある注文住宅会社(調査日時:2023年6月)
※本吉工務店の選出基準:市原市にある企業で最も古くに創業された注文住宅会社(調査日時:2023年6月)