テレワークスタイルに合わせた注文住宅とは

テレワークスペースを作る際のポイントは多岐に渡ります。1つだけを意識すれば、テレワークスタイルに合った注文住宅になるわけでもないのです。間取りやスペースなど、押さえておきたい各ポイントについて掘り下げてご紹介しますのでチェックしてみてください。

集中できる間取りにできるか

テレワークといっても家でするのは仕事です。家ですから会社以上に誘惑がたくさんあります。だからこそより集中できる環境づくり、間取りが重要です。集中できる間取りといっても各人で違います。

快適に作業できるスペースか

快適な作業スペースの構築を目指しましょう。「作業できるならどんな空間でも大丈夫」というわけにはいかないものです。例えばパソコンを置いたとします。サブモニターやプリンターは設置しませんか？書類を整理できるスペースを確保できるでしょうか？

USBやマイクやカメラなど小物類を置けるスペースや、電化製品を動作させるためのコンセントの数は十分かも確認しましょう。資料を広げられる程、テーブルは大きいでしょうか？引き出しの数は？サブテーブルを設置するならスペースは？テレワークをする自分をイメージしてスペースを考えてみてください。

セキュリティ対策も大切なポイント

セキュリティも無視できません。仕事で取り扱う書類や資料には、家族にも見せられないものがあるなら特に注意が必要です。リモートワークをする際、先方との話を家族に聞かれるかもしれません。

セキュリティを考えるなら、書類を簡単に見られないようにするため鍵付きの引き出しがあるデスクを選ぶのも大切です。絶対に聞かれたくない内容を話すなら、WEB会議や電話専用部屋を作るのもいいですし、パソコンのモニターを見られない配置にするのも有効でしょう。

その他スペースの広さも確保できるか

テレワークでは仕事をする上で快適かどうかがポイントです。快適かどうかは十分なスペースが確保されているかどうかも重要ですが、仕事以外の観点からも考えなければなりません。仕事部屋以外の部屋のことです。

テレワーク用の部屋は家全体から見ると1室に過ぎません。仕事部屋の環境をよくしたいからとLDKレベルの広さにして、子供部屋や寝室を狭い間取りにしてしまうと住みづらいですし、家族から不満が出てきます。他の部屋の広さも確保したいなら、予算を大幅に増やさないといけない場合もあるでしょう。現実的な面も考えながら計画を立てることが肝心です。

仕事で使う道具の量を確認しておく

テレワークスペースを考えるなら、仕事で使う道具の量や大きさと比較して快適かどうか確認が必要です。他の部屋を削る程に十分なスペースを確保しなくても程々で大丈夫でしょう。快適だが必要最小限を基準にするのがポイントです。

収納は既製品を購入するなら設置できるだけのスペースを見つけて、長さや幅をチェックしてください。ただ、スペースに丁度いい物が見つからないことも多いです。その場合DIYも検討してもいいでしょう。

作業に合った照明を選ぶ

照明も重要です。モニターを使用する作業をする方は、特に注意が求められます。例えば照明の光源がモニターに反射して見えづらくなるケースもあるからです。眩しさが不快感を増しますし、忙しいときはストレス要因でしかありません。

光源が見えない照明器具を選ぶのがポイントです。電球や蛍光灯は、明るさや、光の色、作業面の照度と周辺の照度の差も考えて選びましょう。また、青白い光のような色温度が高いと作業効率が上がり疲れやすい、色温度の低いオレンジっぽい家おはリラックスできるといわれています。

コンセントや有線LANは使いやすい場所に設置

コンセントや有線LANの位置も重要です。例えばパソコンや周辺機器を設置する場所から、コンセントの位置が遠いと困りものです。長いコンセントも販売していますが、床を横断する羽目になりかねません。歩いているときに引っかかってパソコンがデスクから落ちて壊れることもありえるのです。

「タコ足配線をすればいい」という方もいるかもしれません。ただ、発熱や火災の危険性もあり、消防庁からも注意喚起されています。パソコン関連をWi-Fiで使うとしても、電波干渉を受ければ速度が低下する可能性もあるのです。そのため、コンセントや有線LANの位置は重要です。

ストレスなくテレワークの注意点

ストレスのないテレワーク環境を構築するには注意点があります。注意点を押さえずに自己流でやると、思わぬ問題でストレスが発生するかもしれません。家を建ててから「計画段階で取り入れればよかった」ということがないよう、どこを気をつけるべきかを押さえておきましょう。

音が響かないようにする

音が響かないように心がけてください。リモートでテレビやインターネット回線を使った会議をする方は特に音の管理が必要です。仕事とはいえ、家族に話し声で迷惑をかける可能性があります。家族の中には夜勤明けという方もいるなら朝や昼間に眠る方もいるでしょう。

また、会議の内容は家族といえども絶対に知られてはいけない重要な情報が含まれているなら特に注意が必要です。音が響かないようにするのはセキュリティ面でも意味があります。

空調や換気管理も整える

空調や換気管理も整えておきたいところです。部屋でずっとリモートワークをしていると、空調も換気設備もない部屋では、温度やCO2濃度が上がります。換気の悪い部屋でCO2濃度が高い状態だと、頭痛や眠気や倦怠感、注意力の低下など身体に悪影響が出るといわれています。

意識していないうちに徐々に作業効率が低くなるのは問題です。また、夏や冬だとエアコンも必要でしょう。

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