プライバシーを守れる家にするには

家の住み心地の良さを決める要素として、プライバシーや外からの視線についての配慮が欠かせません。特に交通量が多い場所や、住居が密集した住宅地などでは、以下の要素に注意してプライバシーを守れる家にしていきましょう。

気にするべき2つのプライバシー

家づくりにおいて注意したい「プライバシー」は、主に次の2つです。

外からの視線

家の間取りを考えたり、土地選びをしたりする場合には、外からの視線に気をつけましょう。交通量が多い場所は通行人や車からの視線、高い建物が多い場所には隣接する建物からの視線を遮るための工夫が必要です。

家族との距離感

住居のプライバシー性を保つには、外部からの視線だけではなく内部で一緒に暮らす家族との距離も重要です。家族間であってもプライバシーは尊重するべきですから、適切な距離感を保てるよう、間取りや導線を考えて設計すると良いでしょう。

外からの視線を遮るには

外からの視線を感じにくい家にする為には、以下のポイントに注意してみましょう。

窓の位置や高さ

最も大切なポイントの一つが、窓の位置や高さ・種類です。隣家との距離が近ければ、窓の位置をずらしたり、高さを変えたりといった工夫で視線を交わさずに済みます。また、すりガラスを使うなどして視線を遮る方法もあります。

リビングを2階にする

交通量の多い道路と接している土地に家を建てるなら、リビングを2階に配置するのがおすすめです。都市部であっても車や通行人からの視線が気になりづらく、カーテンを開け放って生活することも可能ですよ。

洗濯をランドリールームで干す

視線が気になる場合、洗濯物を干す場所に困ることもあるでしょう。洗濯物への視線は盗難などにも繋がるリスクがあるため、洗濯物を干すための「ランドリールーム」を設けてみましょう。洗濯乾燥機を利用して、洗濯物を干さないという選択肢もあります。

ついたてや植物を目隠しをする

どうしても外からの視線が気になる場合、ついたてを設置して視線を遮りましょう。背丈の高い植物や植栽を活用することで、物理的に目隠しする方法もあります。道路側の手すりは、重厚感のある壁タイプにするとより視線を遮ることが可能です。

家族間のプライバシーを守るには

一緒に暮らす家族間でのプライバシーを守りたいなら、以下のポイントに注目です。

建具を置く

視線や音、匂いなどを避けるため、建具を設ける方法があります。特に吹き抜けがある家では音や匂いが他の空間に届きやすいため、個室と吹き抜け空間の間にウォークインクローゼットなどを設けることで、個室との間に2つの建具がある間取りがおすすめです。

洗面室と脱衣室を別々にする

洗面室と脱衣室が一緒だと、家族が入浴中に洗面台を使えなくなるというデメリットがあります。洗面室と脱衣室を分けて間取りを考えておけば、他の家族が入浴中でも気兼ねなく洗面室を使うことができますよ。

間取りを変えられる造りにする

子ども部屋や個室などは、一緒に暮らしている家族のライフステージによって求める条件が変化していくのが当たり前です。可動式の建具を取り付けたり、簡単に壁の設置・撤去を行える間取りを取り入れることで、それぞれのライフステージに合わせて柔軟に間取りを変化させることもできますよ。

まだ小さな子どもがいる家庭では特に、子どもの成長に合わせて個室を作れるためおすすめです。

プライバシーを守るなら注文住宅でこだわる

室内温度や設備について工夫を凝らしても、プライバシー性が確保されていなければ精神的に暮らしづらさを感じてしまうでしょう。暮らしていく上でのプライバシーは、外部からだけではなく一緒に暮らす家族からの視線についても配慮が欠かせません。

プライバシーを守るための設計に細かくこだわって家づくりをしたいなら、デザインや間取りの自由度が高い注文住宅がおすすめです。家族それぞれの要望や生活を考えながら、細部までこだわって理想の家づくりを実現しましょう。

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