インターホン選びのポイント

注文住宅を建てる際、玄関のインターホン選びは家の安全性や利便性を大きく左右する重要なポイントです。インターホンにはさまざまなタイプがあり、それぞれメリットとデメリットがあります。今回は、インターホンをタイプ別に分けて、特徴や選び方を詳しくご紹介します。

音声のみのインターホン

カメラ付きインターホンが主流となった現在でも、音声のみのインターホンは根強い人気があります。音声のみタイプの最大のメリットは、消費電力が少なく、電池交換の頻度が少ないことです。特にワイヤレスタイプであれば、電池の持ちが良いため、メンテナンスが楽になります。

また、室内の親機が受話器タイプとスピーカータイプに分かれます。受話器タイプは、雑音の多い場所でも来客の声が聞き取りやすいという点で便利です。しかし、防犯面を考慮するならば、音声のみのインターホンはリスクがあるため、カメラ付きのインターホンを選ぶ方が安心です。

カメラ付きインターホン

カメラ付きインターホンは、玄関の様子を確認しながら来客対応できるため、防犯効果が非常に高いです。特に、録画機能付きのタイプなら、来訪者の映像を記録することができ、不在時にも安心です。録画タイプには、静止画での記録か、動画での記録かという選択肢があります。

カメラの性能もさまざまで、広い範囲を映すことができる高性能カメラが付いたモデルもあります。防犯性と快適性を重視するなら、録画機能付きのカメラを選ぶのがおすすめです。

子機増設タイプのインターホン

門扉のある住宅や、玄関以外にも対応が必要な場合には、子機を増設できるタイプのインターホンが便利です。門扉や2階にも子機を設置することで、家の中のどこにいてもスムーズに対応できます。ワイヤレスタイプなら配線の手間も少なく、増設が比較的簡単です。ただし、機種によっては増設できないものもあるので、購入時に増設可能かどうかの確認が必要です。

親機増設タイプのインターホン

「リビングに親機があるけれど、2階では来客に気づきにくい」というお悩みには、親機を増設できるタイプが最適です。親機が複数あることで、どの部屋にいても来客に対応できるようになります。また、ポータブルなワイヤレスモニターを使えば、家の中を移動しながらでも対応が可能です。家事中や2階にいる時などにも便利です。

ワイヤレスタイプのインターホン

ワイヤレスタイプのインターホンは、設置の簡便さが魅力です。配線不要で、乾電池で駆動するため設置が楽ですが、電池交換の手間がデメリットとなります。また、家の構造によって電波が届きにくいこともあるため、購入前に電波の届き具合を確認しておくと安心です。

スマートフォン連動タイプのインターホン

最近では、スマートフォン連動型のインターホンも増えてきています。このタイプは、専用アプリを使うことで、外出先からでも来客対応が可能です。また、宅配ボックスや火災警報器とも連動することができ、スマートホーム化を進めたい方には非常に便利です。ただし、使用には対応するスマートフォンや安定した通信環境が必要です。

二世帯住宅向けインターホン

二世帯住宅に特化したインターホンもあります。それぞれの世帯で別々に使うことができ、片方の世帯が留守の場合でも、もう一方で来客対応が可能です。また、世帯間での通話や、来客の呼び出し転送機能もあり、二世帯住宅ならではの利便性を提供します。

まとめ

インターホンは住宅の安全性や利便性に直結する重要な設備です。カメラ付きで防犯効果を重視するか、スマートフォン連動型でスマートに管理するか、住まいのスタイルに合ったインターホンを選ぶことが大切です。注文住宅を建てる際には、ご自身のライフスタイルや防犯対策に合ったインターホンを選んで、快適で安全な暮らしを実現しましょう。

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